hiroi sora
2010年 11月 06日
毎日清々しい空気が続いてますね。
練習も進んでいます。
また怒涛の日々が始まるまであと何日かの山梨を味わっています。
マリンバデュオで挑戦する新曲のひとつについて。
Winnsboro Cotton Mill Blues:Frederic Rzewski
ウィンズボローコットンミルブルース:F.ジェフスキー
アメリカの作曲家・ピアニストであるジェフスキーは1960年にイタリアに留学してルイジ・ダッラピッコラに師事したのに加え、現代ピアノ音楽の演奏者としても活動開始し、しばしば即興演奏も行っていました。彼の作品のほとんどは、政治的で、即興的な要素が目立っています。アメリカで古くから歌われているプロテスト・ソングや労働歌に基づいた作品も多く、特にこのノース・アメリカン・バラードは、「アメリカ人に受け入れられやすく、アメリカ人にもわかる」ような曲を求められたため、変奏曲のテーマにアメリカでよく歌われた歌を採用しています。ミニマリズムの色彩が濃い作品集で、(ただし、ここで言うミニマリズムとは、モートン・フェルドマン、あるいはスティーヴ・ライヒのそれではなく、テリー・ライリーの音楽の集中力をより強化したようなものを指します)。しばしばジャズの影響が言われますが、ジャズというよりもロックの方に近いリズム感や雰囲気を持っています。ノース・アメリカン・バラードの第4曲「Winnsboro cotton mill blues(ウィンスボロ綿工場のブルース)」 の冒頭には machinelike(無表情に、機械のように)と記されています。ジェフスキー自身の解説によれば、バッハのコラール前奏曲をモデルにして作曲されたそうです。
さて、どのような作品かお楽しみに!
by ikegami_hideki
| 2010-11-06 00:37
| nikki