十年前のメモ
2010年 04月 10日
いつも東京でお世話になっているお宅で、昔俺が使ってた手帳というのが出てきた。
パリに留学している時のもの。
取り外し式になっているので、また使おうかなと思って中身を見ていると、
面白いことが書いてあったんで、ご紹介します。
若いし(つっても27か?)、ちょっと酔ってるような部分もあるけど、
それはご愛嬌?ってことで。
Le 5 juillet : Recital de Cecilia Bartoli
と書いてるんで、7月5日にパリでソプラノのチェチリアバルトリのリサイタルを聴いたんだろう。
内容はすっかり忘れたけど・・・・・
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フェルマータの処理 Bartoliさんの声ののばし、切り方を思い出す。
作品ごとの弾き分け 自己放棄
ステージに上がった時 お客の雰囲気を全身で感じる すぐにおじぎしない。
(よろしくお願いします。楽しんでください)
その作品を良くするためには、既成の方法に捉われず何だってやっていい(音で)
ステージの上に立った時、客席の一番後ろをチェックし、その人にも伝わるように
その向こうの壁に音楽の精霊がいる。それと対話する。
奏者が可能な限り細かくイメージしていることがやはり!必要。
それで断片的にやっと伝わると思う。
お客にダイレクトに対話する曲もあるのでは??
生命の過程 心で起こる出来事を作り上げていく
演奏者は外部から内部に向かって作品を作っていく
楽譜に忠実 ×
個性的 × 必要ない
偉大な芸術 音楽を創るのは
楽器でもなければ
再現芸術の完全な技術でもない
それはただ人間
純情で、素朴で 清らかで
情熱的で 献身的な
偉大な人間であり
生命と本能が問題
(メモそのまま)
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ちょっとヨーロッパかぶれ?してたり
きれいごとチックだったりしてますが、
忘れてることや、いまだにできてないこともあったので、
メモしておきます。
池上英樹
追:意味わからんとこあったら、質問してください~
自分の言葉でしか説明できないけどやってみますんで。
by ikegami_hideki
| 2010-04-10 11:45
| nikki